クラフトビール市場

大手の積極展開で拡大加速/アサヒビール本格参入 生産量5倍に/「隅田川パブブルワリー」改装オープン/「茨城マイクロブルワリー」を新設

 クラフトビール市場が活況。大手メーカーの積極展開で注目度が高まり、地ビールメーカーも流れに乗って競争力を強める。大手では、キリンビールがグループのスプリングバレーブルワリー(SVB)で先行するが、アサヒビールもクラフトビール市場に本格参入。7月21日にグループ本社ビルに隣接する飲食ビルを「隅田川パブブルワリー」として改装オープン。9月には茨城工場敷地内に「茨城マイクロブルワリー」を新設し、クラフトビールの生産量を現在の約5倍に高める。SVBは2015年に東京・代官山と横浜で開業、今秋9月7日に西日本初の拠点となる「SVB京都」をオープンする。サントリービールは「クラフトセレクト」を刷新、今年から〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーのみで製造した「TOKYO CRAFT(東京クラフト)」シリーズとして展開する。日本のクラフトビールは、まだまだこれからの成長市場と予測されており、ビール市場全体に占めるクラフトの構成比(SVB推定)は、アメリカの数量12%(金額20%)に対して、日本はまだ0・8%(1・5%)と小さい。飲用意向は20~30代の若年層で高いとのデータもある。アサヒビールの本格参入を受け、相乗効果で市場拡大にさらに加速がつきそうだ。

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2017年7月28日