東京地区百貨店 中元ギフト(松屋銀座、三越伊勢丹)

送料値上げに特典などで対応

SNS映えなど若年層へ訴求/ 各社WEB伸長見込む

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 東京地区百貨店でも5月末から6月初旬にかけて店頭のギフトセンターがスタート。すでに予約を開始しているWEBも含め7月中旬~8月中旬頃まで展開する。送料は昨歳暮期にそごう・西武、松屋銀座が、今春から髙島屋、大丸松坂屋が改定を行い料金上昇の傾向が続く。都内から1都3県など主要送り先へはおおむね600円前後だが、全国送料無料商品の継続や、WEBからの注文で無料とする施策で対応する。各社WEB売上の伸長を予想しており、大丸松坂屋では2ケタ成長を見込む。売上構成比は1割~3割とばらつきがあるものの、増加傾向にある。ギフトセンターと比較して注文手続きを自動で行えるなど省人化が図れるため、各社割引特典や送料優遇、取り扱い商品数の多さなどを訴求して取り扱いを増やす方向性。利用者は20~30歳代の若年層が中心で、SNSでの宣伝活動などで誘導を行う。カタログ巻頭の特集で、大丸松坂屋が昨年に引き続き「フォトジェニック」を訴求し、東武百貨店の見た目も楽しめる「美見礼讃」などSNS映えを意識したギフトへの注力が見られる。主要客層が高齢化するなか、若年層の取り込みを図る。売上の上位予想はビール、飲料、和洋菓子が並び、今年伸長する商品には健康需要に向けたオリーブオイルを挙げる社が目立った。

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2019年6月7日