味の素社

パネルディスカッション開く

「うま味調味料(MSG)の安全性と風評について」/ 食品添加物への誤解、消費者の不利益に/ “MSG無添加表示”に正しい規制を/ ネット時代、科学者の常識と一般市民の常識に乖離大/ 報道は科学的で正確な情報を分かりやすく

 味の素社は『うまみ味調味料(MSG)の安全性と風評について』をテーマにしたメディア懇談会を19日都内で開催した。“なぜフェイクニュースは消えないのか?”をショルダータイトルに、有識者によるパネルディスカションでMSGに対する誤った情報(風評)が根強く残る現状、このような風評が拡散することによる生活者のデメリットを浮き彫りにし、メディアによる科学的根拠に基づいた情報発信の重要性を訴えた。西井孝明社長は冒頭挨拶の中で、「無添加・無化調」の誤った食品表示が誤解を増幅させ、MSGへの正しい理解を阻んでいると指摘、結びの挨拶で「食品の安全行政は世界に冠たるものだが、リスクコミュニケーションについては改善点、課題が残る。食品添加物の信頼を失う無添加表示の問題も表示の中で正しい規制をしてもらいたい」と語った。パネルディスカッションのパネリストは西島基弘(実践女子大学名誉教授)、石川幹人(明治大学大学院長)、鈴木志保子(日本スポーツ栄養協会理事長)、高取幸子(味の素社広報部サイエンスコミュニケーショングループ長)、モデレーター古田大輔(メディアコンサルタント)の各氏。

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2019年7月23日