消費増税 相次ぐ問題発生

くすぶるイートイン課税

CVS、アナウンス放送開始へ/ 「店内10%」は実態不明/ 不公平感増すポイント還元/ コープこうべが国を提訴

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 5年半ぶりの実施となった消費増税だが、今回は制度を巡って、早くも混乱が起きている。軽減税率導入によりSM・CVSの休憩スペースやイートインコーナーでは「持ち帰り8%・店内飲食10%」と区分けされたわけだが、1カ月が経過した段階で、その運用実態はいまだ不明。このままだと形骸化する恐れもあり、制度の見直しを求める声も聞かれはじめた。中小規模店での買い物利用促進と消費者の痛税感緩和を目的とした政府主導の「キャッシュレス・消費者還元事業」でも運用を巡って「不公平感が増す」「競争原理に歪みが生じる」など批判が続出。直前になって事業対象不認可とされた生協最大手のコープこうべ(本部・兵庫県神戸市)が国を提訴するという事態も発生。増税からわずか1カ月。イートイン問題とキャッシュレス還元問題は波乱含みだ。

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2019年11月8日