家庭用小麦粉

薄力粉、強力粉などで市場推計210億円

特需でジリ貧に歯止め/ “ブーム”の歩留まり注目/ スペシャルの喚起策が課題

 家庭用小麦粉は、かねてマーケット活性化が課題。2月から値下げだが数円どまりで消費面での喚起力は期待薄だった。ところが3月辺りから定番コーナーでは品切れになる店も多くみられるようになった。巣ごもり生活でのスペシャル需要である。このところの「緊急事態宣言」解除で、小麦粉“ブーム”の歩留まりがどのていどになるか注目されている。業界は通年のベーシックな小麦粉のクッキング啓発に加えて、現状でのスペシャル喚起策も課題だろう。近年は、パン用などの強力粉、製菓用などの薄力粉ともに冴えない推移で市場規模200億円辺りにシュリンクとみられるが、局面打開へ絶好のチャンス到来だ。メーカー・ブランド動向は、日清製粉グループの日清フーズ(日清)、日本製粉(ニップン・オーマイ)の大手2社とストアPBの集中度が高い。

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2020年5月29日